自然の形がその効能を教えてくれる
薬膳は、食材の持つ薬効を活かした中医学に基づく食事法ですが、その考え方の一つに、「自然の形が、その効能を教えてくれる」というものがあります。いんげん豆のことを英語でキドニービーンズといいます。英語でキドニーは腎臓のことです。腎臓の形をした豆、という意味です。ここまではっきりと名前になっていなくても、形と機能が一致している食材があります。本稿では、体のある部分に形がそっくりな食材を5つご紹介します。自然のメッセージに耳を傾けて、今日から試してみませんか?
腎臓×キドニービーンズ
〜豆が腎臓の守り手に〜
インゲン豆の一種「キドニービーンズ」は、その名のとおり腎臓(kidney)そっくりの形。この豆には、腎臓の働きを助けるカリウムや食物繊維が豊富に含まれており、利尿作用や血圧の調整にも一役買ってくれると言われています。
脳×クルミ
〜“脳に似ているナッツ”の記憶力パワー〜
クルミを見てみると、左右に分かれていて表面にしわがあり、まるで人間の脳のよう。実際にクルミには、オメガ3脂肪酸や抗酸化物質が豊富で、記憶力や集中力のサポートに効果があるとされています。
目×ニンジン
〜切り口が“目”の中の世界!?〜
ニンジンを輪切りにすると、中央に光が集まるような模様が。これが目の虹彩(こうさい)に似ていると言われています。ニンジンにはβカロテンが多く含まれており、体内でビタミンAに変換されて、目の健康を保つ働きがあります。
肺×ぶどう
〜房がそのまま肺胞みたい〜
ブドウの房をじっくり見ると、まるで肺の構造=肺胞のよう。
特に赤ブドウにはレズベラトロールという抗酸化成分があり、肺の炎症を抑えたり、呼吸器系の健康維持に役立つと期待されています。
心臓×トマト
〜断面に見える“4つの部屋”〜
トマトを輪切りにすると、心臓の4つの部屋(心房・心室)に似た構造が見えることも。
赤い色素「リコピン」は、強力な抗酸化作用を持ち、動脈硬化や心疾患のリスクを減らす働きがあるとされています。
まとめ
形と体のつながりを知ると、食べ物を見る目が変わりますよね。
もちろん、これらは迷信ではなく、実際に栄養価が高い食材ばかり。体の声に耳を傾けつつ、自然のサインを楽しく取り入れて、日々の健康づくりに役立ててみてください。
参考文献
参考文献(まいにち漢方食材帖)
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