太極図から考える陰陽
冬の水から陽は始まっている
太極図(右回りの円)の白い部分が陽、黒い部分が陰です。
陰が大きくなってくると中に白い点(陽の種)が生じます。
左下の水の季節である冬には、もう陽が生まれ育っていることがわかります。
春の木では陽が増大し、夏の火には陰が生じる
左下から真上に向かうとき、季節は冬から春を越えて夏に至ります。
陽が最大化する夏には陰の種(黒い点が)が内在しています。
夏から秋にかけては、陰が増大していきます。
晩秋から冬に陰は最大化する
真下に戻ってきて、一年のサイクルを再び繰り返すことになります。
そもそも陰陽って何?
白と黒の渦を描くこの図は、宇宙に働く相反する力を象徴する伝統的な表現で、この図および二元論は、中国から日本に伝えられたと言われます。白で象徴される陽と、黒で象徴される陰を合わせて、東洋の陰陽思想と呼ばれることもあります。陽とされるもの、陰とされるものを表にまとめてみました。
陽 | 明 | 動 | 昼 | 日 | 天 | 男 | 暑 | 夏 |
陰 | 暗 | 静 | 夜 | 月 | 地 | 女 | 寒 | 冬 |
マクロビオティックにおける陰陽
1928年に桜沢如一が日本で始めたとされるマクロビオティックにおいても、この陰陽論は取り入れられています。マクロビオティックで陽とされるもの、陰とされるものを表にまとめてみました。
陽 | 小さい | 丸く縮む | 息を吸う | 動物 | ナトリウム | 寒冷地域産の食べ物 |
陰 | 大きい | 長く伸びる | 息を吐く | 植物 | カリウム | 熱帯地域産の食べ物 |
体質の陰陽
インドのアーユルヴェーダではヴァータ、ピッタ、カパの3要素が体質を決めるとしています。(アーユルヴェーダの体質については、こちらが詳細ページです。)
中国では気(き)血(けつ)水(すい)の3要素が体質を決めるといいます。
とても良く似ています。
これに対して、日本のマクロビオティックでは、体質を陰陽の二元論で論じます。元々の表では男が陽で女が陰となっていましたが、体質は女性でも陽性の場合があれば、その逆もあります。これも簡単に表にまとめてみました。
顔色 | 体力 | 小便 | 大便 | |
陽 | 赤い | ある | 少なめ | 固く少なく色は濃い |
陰 | 白い | ない | 多め | ゆるく多く色は薄い |
中庸の体質を目指す食事療法
マクロビオティックでは、体質を、陽性過多でもなく、陰性過多でもない、真ん中の中庸(ちゅうよう)に保つことが健康の秘訣であると考えています。陽性のお肉をたくさん食べて、デザートに熱帯の果物を食べることでも、陰陽のバランスをとることは可能です。しかし、それよりも、中庸の食べ物を中心に食事を構成した方が、バランスが偏ることがなく、体調が安定すると考えられています。そこで、食べ物の中で、中庸とされる穀物を中心とした食事が提唱されています。
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